フライは#16のモジャモジャした変なニンフ。よくぞこんなフライに食いつくもんだ。
(栗巣の6寸イワナ)
3月4日 牛道川 
昨日栗巣へ行って、今期初のキープサイズを釣りました。
まあ、私がキープサイズを釣るのは通常3月終わり頃なんで、快挙と言えます。でもレベルの低いお話ですね。これも暖冬の影響でしょう。
写真に写ってる竿は、最新作の7’00”#3。柔らかいながらもシャープで抜けが良く、黄緑色の透明なスレッドが爽やか、と、自画自賛。オリジナルテーパーなので公表したいところですが、それは面倒くさいので割愛。それに、そんなもん誰〜れも参考にはしてくれんでしょうし・・。
(私の作る竿には、基本的に4ヶ所の強いテーパーがある。まず先っぽから5〜60cm位の所と、次にジョイント前部分。その次がストリッピングガイドの所にあって、ここが重要だと思ってる。あとはグリップ部分で、これは当然か。これで随分と抜けが良くなるし、シャープになるし、持ち重りもしなくなる。私はせいぜい30本の竿しか作っておりませんが、竿を作っておられる方、どう思いますか?)

さて、4日は師匠と牛道へ行きました。
めだか情報では牛道は一杯釣れてるし、天気も良いし気温も高い。とことん上流へ行きました。この辺は雰囲気も良いし、雪なんか日陰にちょこっとあるだけ。川を見てるぶんには4月くらいの様相でポコポコ釣れそう。
でもやっぱり3月上旬です。私のニンフにも師匠のミミズにもかすりもしなかった。場所選びが間違っとりますね。

昼食はやっぱりケーチャンと湯豆腐。
今回は暖かいはずだったので、師匠のガスストーブだけ持参。ところが昼食時になった頃には曇ってしまって気温はやや低下。とはいっても気温は6〜7度はあったと思う。でもガスストーブの燃焼は非常に不安定で、いつの間にか火が消えてたり、突然ブワッと燃え上がったりで苦労しました。師匠曰く「ガスストーブにはお日様が必要」との事。
やはりガソリンストーブを持って行けば良かったと後悔したモンです。

後半は、前半の教訓を元に、やや下流へ移動。やや下流と言っても、ほんのちょっと下っただけ。まあ、養魚場のあたりです。これ以上下ると釣趣に欠ける。そもそも我々に釣る気が無いのがいけないと思う。
師匠の本物のエサに食いつかないんだから、私のニセモノのフライに食いつくはずもなく、共にボウズで終了。

いつもの事です。

3月10日 ヲンボ谷
久々にヲンボ谷へ行きました。
ここは一昨年だったか、その入り口から1kmくらいの所のわき道に「禁漁区」の看板が出てて躊躇しておりました。多分、その支流についての看板だったとは思う。昨年は、それを確認しないまま釣れない土京へ行っておりましたが、今日、和良の釣具屋へ行って、禁漁区はやはりその支流であることを確認しました。(ただし、このヲンボ谷は、鹿倉川を上って「たか橋」の二又から約3km上流以遠は永久禁漁区なのでご注意願います)

この小さな谷は、私の好きな谷の一つで、その理由は、@川が綺麗・Aとりあえず釣れる・B周りに家が無い・C釣り人が少ない、と、まあそんなところです。その分デメリットもあって、@魚が小さい・A枝が一杯張り出して釣りにくい・B釣れる区間が短い、てな感じ。よーするに、エサ釣りさんにも人気が無いけど川は綺麗。まあ、私の理想とするところです。

その久々のヲンボ谷は、私を温かく迎えてくれました。釣果は5寸・6寸・7寸のアマゴを各1匹。この時期にドライフライでこれだけ釣ったのは初めて。やはり暖冬の影響でしょう。ただしヘロヘロに痩せてます。一応写真を撮ったものの、情けない写真なんで割愛。あと仔アマゴは元気でした。

途中で浅い淵に25cmくらいのアマゴが2匹死んでました。きっと秋に産卵して果てたヤツでしょう。こういうアマゴこそ成仏できたんだと思う。これも一応写真は撮ったけど、やはり割愛。私にそんな悪趣味はない。

帰り支度をしてる時に、一人の釣り人さんから声をかけられた。フライマンらしい。で、いろいろお話をしてるうちに、その方は私の竿を見つけて「バンブーロッドを扱うとは、相当のベテランですねー」とおっしゃる。そこで私は「いえいえ、これは手作りなんですよ〜」と言いながらも竿自慢をしたもんです。
釣り人の皆様へ。
川でバンブーを振ってる人を見かけたら、とりあえずその竿を誉めてやってください。それで、それがもし自作の竿であったなら「来年はロッドメーカーになるんですね」と、言ってやって下さい。そうすると私のような人間は有頂天になってしまいます。
もしそれが昼食時であったなら、ケーチャンとビールがついてきますよ。(今回は残念ながら昼食後だった。次回は私がビール飲む前に話しかけて下さいまし)

えー、今回の更新では写真はなし。私は写真がないと、どうも意味散文に終わってしまうなあ。

実は、竿の黄緑のスレッドは、私のお気に入りのグリーンラベルとコーディネイトしたのだ。
(新作7’00”#3とグリーンラベル)
3月21日 土京川
今日は土京川です。
11時に川へ着いて釣り始めたけど、な〜んにも反応しません。早々に一人宴会です。メインディッシュは「アスパラとマイタケのホイル焼き」で、これを作るのが、この日の目的だったのです。

山菜の本なんかを見てると「タラの芽」の調理方法に「ホイル焼き」がありますよねえ。タラの芽に味噌付けて、ホイルで包んで、焚き火とか炭火で焼くやつ。私、あれがやりたかったの。
でも、焚き火やら炭火なんてーのは、なかなか大変。だから一度もやったことが無かった。去年、1回だけホイルに包んだタラの芽をバーナーの上において焼いたことがありますが、そんなもん全然上手くはいかなかった。でも、上手く焼けた部分だけはとっても美味しかったのです。
なんとか手軽なバーナーでホイル焼きを作れないか・・・?

で、昨晩、ハタ!と思いついた。
バーナーで鉄鍋を使って、その中にホイルで包んだタラの芽を入れてやったらどうか?鉄鍋なら遠赤外線効果もあるし上手く行くんじゃないか?幸い使わなくなった鉄鍋もあるし、もし失敗して鍋が使い物にならなくなっても惜しくは無い(いわゆる空焚きをするわけだから、鍋にどんな影響があるのか解らない。ましてやテフロンのフライパンなんぞ、とても使うわけにはいかない)。

この日、川へ行く前にバローへ寄ってタラの芽を探した。でも無かったので、食感としてよく似たアスパラを購入。ついでに安かったマイタケも買った。味噌はチューブに入った味付けのやつ。あと、湯豆腐のタレも持っていった。
調理方法はいたって簡単で、アスパラやらマイタケを切って、味噌つけたり湯豆腐のタレ+鬼殺しを入れてホイルで包む。で、ホイルに包んだ数個の塊を鉄鍋に入れて蓋して焼くだけ。中火で10〜15分くらいか。ほんの少し焦げたような匂いがしたところで完成と判断する。

さて、その結果は?
えー、大成功です。アスパラはホクホク、マイタケはふわふわな食感。味は上品でアウトドア料理とはとても思えん。それを食べると、食材そのものの旨みがお口一杯に広がります。ホイル焼きならではの味ですね。もう、日本酒にピッタリ。
ビールに合わすなら、もう少し味付けを濃くしたほうがいいかもしれません。たとえば味付け味噌ではなくって郡上味噌を使うとか、湯豆腐のタレでなくって醤油を使うとか・・。
難点は、鍋の真ん中に入れたやつが焦げてた事(食材とアルミホイルの間で焦げてた。鉄鍋は無傷)。やはり弱火でじっくり焼いたほうが良いかも知れん。
あと鉄鍋が小さいんで、せいぜい2〜3人分の調理しか出来ん事か。

早くタラの芽が芽吹いてくれんかな〜。「タラの芽のホイル焼き」絶対美味しいはずなのだ!!

その後、土京川をつっついて何にも出なくって、それからヲンボ谷行って、仔アマゴがちょっとだけからんだだけで終了。
気候が平年並みに戻ったので、私の釣果も平年並みに戻りました。

九頭竜のフキノトウ
3月25日 増水の為、1回休み

(師匠の郡上釣りスタイル)
3月31日 高原川 曇り〜雨
この高原川へ行くのは3年ぶりのことです。近頃めっきりとおっくうになってしまい、遠出(と言っても約100kmだが・・)するのは久しぶりです。同行者は師匠と船長。
この日8時半に白鳥を出発したので、白鳥のバローは開店前。中継点の高山のバローも開店前だったので、ネットで調べておいた国府町のAコープで買出しをすることにした。でもここ、ずいぶんとしなびたAコープで買いたい品がない。なんか商店街のなかにある食品店みたいな感じ。
それでビールとちょっとだけ食材買って、やや遠回りとなる古川町のAコープへ行こうとした。が、500mも進まないうちに巨大スーパーを発見(名前は忘れた)。なるほど、国府町のAコープがしなびるわけです。

そこで食材を調達して道路を右折。大阪峠を越えて蔵柱集落に入る。ここでは民家の裏庭のクリの木にクマ棚があって、3人ともずいぶん感激したものです。
そして浅井田ダムバックウォーターに降りて小1時間ばかり竿を出す。気温は4度、曇り。湿った冷たい風が吹いてて寒い。釣れる気もせん。
その後、葛山あたりへ移動。ここなら双六谷や下佐谷から流れ出てくる冷たい水の影響もなく、上流のフライ銀座から流れてくる温かい水がある。で、このあたりなら銀座でなくって、せいぜい商店街程度の釣り人だと思ったから。

釣る前にまず昼食です。
まずはワンパターンながらケーチャンとビールで乾杯。このあたりから雨が降ったりやんだり。そして、この日の私の主目的である、「ごはん鍋」でのホイル焼きは不本意に終わる。ちょっと火から離すのが早すぎた。反省点も多々あり。
湯豆腐を食う頃には、雨はシトシトと降るようになってきて、味噌汁ごはんを食べてる時には、私はもう釣る気を失せてしまってた。

でもせっかくこんな遠くまで釣りに来たんだから釣りをしなければなりません。
師匠は上流へ、船長は下流へ、そして私は対岸の細流へと散りました。
そして私の一投目で20cmのヤマメが釣れた。そして10m先で合わせ切れ。う〜ん、さすが高原川だ〜、と思った時、空が俄かに暗くなってきて雷が鳴った。雨粒も大きくなってきたと思ったら、今度はヒョウが降り出した。もうやめよう、と、思った。
でもフライにこれだけ簡単に出るんだから、餌釣りの師匠や船長はもっと釣ってるはず。それで上流へ行ったはずの師匠を促して帰ろうと思って、上流へ行ったけど、師匠の姿はずっと上流にあって黙々と釣ってる。
仕方ないんで今度は、下流へ行ったはずの船長のところへ行ってみた。でも船長の姿はずっと下流にあって、あそこまで行く気がしない。しょうがない、車に戻ってみんなの帰るのを待とう。そして車に戻ったところ、師匠と船長が「おまえ、何やっとったんや〜。ワシらはおまえが遭難したんではないかと思って、これから探しに行くとこやったんやゾー」と言われた。

申し訳ない。上流の釣り人も、下流の釣り人も、師匠や船長ではなかったのね・・・。
この日の釣果。船長2匹、私1匹、師匠0匹でした。